「がんの特性を考え、個別の医療を提供したいと考えます。」
最初に、がん免疫細胞治療・がん予防医療について、当院のサイトを閲覧していただき、お礼を申し上げます。
福岡メディカルクリニックはがん免疫細胞治療の専門医療機関です。がんにおける免疫細胞治療は1999年瀬田クリニック(東京世田谷区)で東大名誉教授 江川滉二先生により臨床で治療が行われました。その後、瀬田クリニックグループとして、がん免疫細胞治療専門クリニック(細胞培養施設)を全国4拠点に作り、福岡においては2003年に朝長正道先生により「福岡メディカルクリニック」としてスタートしました。2007年には「瀬田クリニック福岡」となり、今日まで多くの治療を行ってまいりました。2014年「再生細胞医療に関わる安全確保法」が施行され、iPS細胞をはじめ、様々な細胞による医療・研究を臨床で行うために、医療施設・企業での細胞培養機関、治療を行う医療機関も厚生労働省への登録制となり、国の認可が必要となりました。瀬田クリニック福岡では、がん免疫細胞治療の専門医療グループとして、安全で、より効果的な医療を皆様に提供するために、大学、学術機関と研究を続けてまいりました。
2018年10月、これらの医療・培養技術をより身近に皆様にお届けする為に、「福岡メディカルクリニック」として新たに出発いたしました。
日本国民の二人に1人が、一生に1度はがんを経験する時代ですが、がんは決して治らないものではなく、また、治療方法は日々進歩してきております。2011年にがん樹状細胞ワクチン治療で、Steinman博士、2018年10月に京都大学の本庶博士が免疫チェックポイント阻害剤の研究で、ノーベル生理医学賞を受賞されました。いずれも、ヒトが本来持つリンパ球や樹状細胞などのがん免疫細胞が、がん治療に有効に機能することを示唆したものです。免疫細胞は加齢変化し、化学物質等で傷害を受け、大量のがん細胞と戦い、疲弊します。このがん免疫細胞を有効に機能させ、バランスをとることが大切と考えます。
福岡メディカルクリニックでは、瀬田クリニックで培った経験と実績を今後も継承し、がん免疫細胞治療を提供してまいります。免疫細胞治療は外科療法、化学療法、放射線療法などの効果と協調させることで、より効果を高めることができる治療です。
がん細胞は一人一人、異なっています。詳細な検査を行いがんを知る(精密医療;プレシジョンメディシン)。そして、根拠に基づいて、治療を個別に組み立てて行くことも必要です(個別化医療:オーダーメードメディシン)。どのような治療が行えるのか、一緒に考えさせていただきたいと思います。
また、福岡メディカルクリニックでは、がんの早期発見・早期診断を行うことで、早期の段階での治療や検査の計画策定を目指す予防医療を行っていきたいと考えます。
ご意見や疑問などについて、一緒に考えさせていただき、計画・実行できる医療を目指していきます。是非、ご相談いただきたいと思います。
院長/医学博士内藤 恵子