福岡メディカルクリニック

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Medical

がん免疫サイクル

がん免疫サイクルと、複合的がん免疫療法

がんと免疫の関係

がんは突然発症するものではありません。様々な要因で免疫細胞と異常細胞の均衡が崩れて、発症すると考えられています。これらの均衡を正常化することが免疫細胞治療の一つの目標です。どのように修復することができるでしょうか。

がん免疫細胞治療

がんの治療として行う免疫細胞治療には、大きく分けて活性化リンパ球療法と樹状細胞ワクチン療法があります。それぞれ役割があります。

活性化リンパ球治療
  • (1)アルファ・ベータ(αβ)Tリンパ球細胞治療
    (先制医療対象)
  • (2)ガンマ・デルタ(γδ)Tリンパ球細胞治療
  • (3)NK細胞治療(先制医療対象)
  •  ※ NKT細胞治療(先制医療対象)
樹状細胞がんワクチン治療
  • (4)樹状細胞がんワクチン療法
    (特異抗原ペプチドを利用)

当院で実施している免疫療法①

当院では、 23,000名*以上の治療実績を持つ、免疫療法(免疫細胞治療)の専門医療機関である瀬田クリニックグループと連携して治療を実施しています。また、当院は免疫療法(免疫細胞治療)の科学的エビデンスの強化や安全性·透明性の更なる向上を目的として全国約50の医療機関が参加している共同臨床研究に参加しており、その枠組みの中で治療を提供しています。(*2022年9月現在)

当院で実施している免疫療法②

NK(ナチュラルキラー)細胞と細胞傷害性キラーT細胞の2つの性質を持ったNKT細胞の安全性試験が終了し、2023年3月より瀬田クリニックグループで提供できるようになりました。NKT細胞は複合的免疫細胞治療の中で画期的な細胞療法です。樹状細胞を特殊刺激して、2次的にNKT細胞を作る事が可能です。NKT細胞は作成後に凍結保存を行うため、投与日設定の自由度が増加します。

ネオアンチゲン樹状細胞ワクチン

大きく進化した遺伝子の解析技術、そして遺伝子解析を利用したがん免疫療法。ゲノム解析の進歩によって研究が進んだネオアンチゲンを利用した免疫療法は、がん患者や家族にとっては、まさに待望の治療法といえます。

がん予防医学

がんのリスクを高める要因は少しずつ明らかになりつつあり、その要因をできるだけ排除することで「がんになりにくい体」に近づくことができます。たとえば、禁煙をしたり、バランス良く食事をしたり、適度な運動をすることです。

先制医療・ウェルネス

がんに対するリスク検査や、家族素因、生活要件など、がん罹患の確率が高いと考える場合、免疫機能検査で問題がある場合など、がん発症を未然に防ぐ目的で、免疫細胞機能を正常レベルに保つ調整を行います。