がん治療としての免疫細胞治療
がんの治療として行う免疫細胞治療には、大きく分けて活性化リンパ球療法と樹状細胞ワクチン療法があります。それぞれ役割があります。
活性化リンパ球療法
※NKT細胞療法(2023.3月~):樹状細胞によるリンパ球活性化療法
樹状細胞がんワクチン治療
他の治療や各種検査との組み合わせについて
免疫細胞治療は、抗がん剤、分子標的薬や放射線治療、ハイパーサーミア等の併用は相乗効果が認められており、各種治療計画とスケジュールを合わせながら、より効率的な投与タイミングを決定していきます。手術による外科治療によりがんを取り除く場合にも、小さながん細胞の残存による再発の予防効果も認められています。
以下の検査を行うことにより、治療効果を推定することが可能と言われています。
- 腫瘍浸潤リンパ球検査(免疫細胞治療の有効性を推測する)
- PD-1、PDL1組織染色検査(リンパ球や腫瘍表面分子で免疫チェックポイントとして機能)
- マイクロサテライト不安定(MSI)検査(特に大腸癌などで異常が認められる)
さらに、次の検査を行うことによって、より精密ながん特異的な樹状細胞ワクチン療法の可能性が出てきます。
がん再発予防としての免疫細胞治療
免疫細胞治療は再発予防の治療として、有効性が報告されています
対象:がんの治療が終了、もしくは安定・経過観察となった方
がんの治療として行う免疫細胞治療には、大きく分けて活性化リンパ球療法と樹状細胞ワクチン療法があります。
それぞれ役割があります。
免疫細胞治療
- アルファ・ベータ(αβ)T細胞療法
- 特異的がんペプチド樹状細胞ワクチン
- ネオアンチゲン(変異抗原)によるがん樹状細胞ワクチン
自己がん組織バンク
がんの外科手術、診断目的などの組織生検などでがんを採取する場合、摘出した腫瘍の一部をホルマリンなどの薬液加工処理していない状態で、冷凍保存することが可能です。その冷凍保存検体を使い、術後のがん再発予防として、オーダーメード樹状細胞ワクチンを作成し治療として使用することが可能です。また、変異抗原(ネオアンチゲン)などの検索や、各種の新しい検査に使用することが可能です。細胞・組織の入手には治療医の承諾、ご協力が必要となります。
*自己がん組織バンクはメディネット(MEDINET)社の協力による事業です。
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免疫機能検査(フローサイトメトリーFlowcytometry;FCM)
がんに対する自身の免疫細胞の機能を評価する検査方法
がん治療に必要なリンパ球など免疫細胞数を測定し、治療方針の決定や治療効果判定を行います。瀬田クリニックグループSeta Clinc Groupで論文発表されたデータを基に治療効果予測、判定をスタート時から経時的に行います。
がん(再発)早期発見の為の特殊検査
治療終了して、落ち着いている方、早期に再発の有無を確認して、
対応したいと、考えている方には以下の検査が可能です。
セカンドオピニオン Second Opinion
総合的ながん治療方針選択を設定するために主治医以外に意見を求める制度です。
福岡メディカルクリニックでのセカンドオピニオンは免疫細胞治療を中心に、①健康診断・健康生活などのがん予防を含めたアドバイス②がん治療の集学的治療(複数の治療を組み合わせて治療効果をあげる)などのタイミングを合わせて組み合わせていきます。これら治療のアドバイスを行います。