治療の実際
免疫細胞の採取(採血)
単回採血
1回の治療ごとに前腕など末梢血管から採血いたします。採血後、単核球(リンパ球を含む)を分離します。なお血漿成分も培養に用います。
成分採血(アフェレーシス)
樹状細胞ワクチン療法では血液成分分離装置を用いて1クール(原則6-10回)の治療分の樹状細胞(単核球)成分を一度に分離採取することもあります(採取した血液成分は数ヶ月以上凍結保存可能です)。
培養免疫細胞の投与
主に点滴投与、皮下注射、稀に局所投与などがあります。
具体的例
活性化自己リンパ球療法 | 前腕の静脈へ100ml程度を約30分の点滴で行います。 |
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樹状細胞ワクチン療法 | 皮内もしくは皮下に1ml注射します。 |
副作用について
患者ご自身の免疫細胞を用いるので、本質的に副作用の心配はありませんが、約2%の方に軽度の発熱、又はアレルギー反応を生じることがあります。
治療のスケジュールについて
基本的には1~2週間に1回のリンパ球投与、もしくは樹状細胞ワクチン皮下注射を行います。原則として各々の治療6回の投与を1コースとし、期間は通常約3ヶ月を要します。
初診外来、途中経過、6回目治療 1コース終了時に、画像診断・腫瘍マーカー、免疫能検査等で治療効果の評価を行います。この結果によって、その後の治療方針を検討します。
※実際の診療予定は、医師との話し合いで決定していきます。