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No.72 がんの免疫細胞療法について「福岡の頼れるお医者さん2025」

No.72 がんの免疫細胞療法について
2025年1月31日 「福岡の頼れるお医者さん 2025」より

第4のがん治療 として近年注目が高まる免疫細胞治療

自分自身の免疫細胞でがんを効果的に攻撃

1999年から25年にわたる実績を持つ免疫細胞療法の専門機関「瀬田クリニック」。そのグループの基幹の―つ「福岡メディカルクリニック」で、再生医療としての「がんの免疫細胞治療」により、1人1人の病状に合わせたアドバイスを行なっているのが内藤先生だ。
がんの免疫細胞治療とは、体内でがん細胞と闘う免疫細胞を患者自身の血液から一部採取し、人工的に培養して数を増やしたり、効率的にがんを攻撃するよう加工して、再び体内へ戻す、副作用の少ないがんの治療法。がんの3大標準治療といわれる、手術、放射線治療、化学療法と併用する「第4のがん治療」として近年注目されている。
がんの免疫細胞治療には、大きく分けて2つの治療法がある。がんを攻撃する攻撃部隊である細胞が増殖・強化する「活性化リンパ球療法」と、がんを攻撃する司令塔となる細胞を加工する「樹状細胞ワクチン療法」だ。「活性化リンパ球療法」の中でも、がん細胞の表面に存在する「がん抗原」と呼ばれるタンパク質、所謂「がん細胞の目印」を出している場合に、早期がんから進行がんまで幅広く適用されるのが「アルファ・ベータT(aβT)細胞療法」。がんに対する攻撃力が最も強い細胞のキラーT細胞の中でも、aβ型のT細胞受容体(TCR)を発現している細胞を主に活性化し、増殖させてから患者の体内へ戻し、がんを攻撃する治療法だ。肺がんをはじめ、様々ながんを象に臨床研究が実施され、その成果が論文として発表されるなど、期待されている治療法の一つが「NKT細胞療法」。がんの目印がなくても、がん化し始めた細胞の変化を素早く感知し、高い殺傷能力をもっていることがわかっていた。しかし、リンパ球細胞の中でもわずかO•1-O•O1 %しか存在しないため培養が難しく、治療に用いることが困難とされてきた。最近になって、NKT細胞だけを選択的に活性化させる樹状細胞の作成方法が確立され、体内で増加増強させる事が可能となり、治療が進められている。

がん細胞を狙い撃ち樹状細胞ワクチン療法

「樹状細胞ワクチン療法」とは、血液中にふくまれる白血球の一種で、感染などに対する防衛に重要な役割を果たす「単球」から樹状細胞を育てて、患者自身のがんの目印タンパクを取り込ませ、覚え込ませた上で、体内に投与する治療法。体内では、がんの目印を覚えた樹状細胞が、攻撃役のT細胞に目印を教え、活性化したT細胞がキラーT細胞となり、覚えた目印を出しているがん細胞を狙い撃ちして効率的に攻撃する仕組みだ。近年は、がん細胞特有の遺伝子変異によって出現する抗原を樹状細胞に認識させることで、がんを治療するオーダーメイドのがんワクチン「ネオアンチゲン(がん変異抗)樹状細胞ワクチン」を用いた治療も行なっている。患者のがん組織からDNAやRNAを抽出し、次世代シーケンサーを使って遺伝子を比較解析し、がん細胞に見られる遺伝子変異を特定。特定された遺伝子変異からネオアンチゲンの選別を行ない、患者ごとにネオアンチゲンのペプチドを作成し、ネオアンチゲンを用いた樹状細胞ワクチンを作成投与する治療法だ。樹状細胞ワクチンを希望する場合、手術や生検などから得られる患者のがん組織を調べて、樹状細胞ワクチンが適用になるかどうかを調べる「免疫組織化学染色検査」が必要になる。

興味がある方はぜひセカンドオピニオンを

基本的な治療のスケジュールは、2ー4週間に1回のリンパ球投与、もしくは樹状細胞ワクチン皮下注射を行なう。原則としてそれぞれの治療で6回の投与を1コースとして、通常約3カ月が必要とのこと。1コース終了時に、治療の効果を価し、結果によって、その後の治療方針が検討される。「体内の免疫は、一種の細胞では成り立たず、バランスによって成り立っているので、それぞれうまく配慮して投与してあげるのがいいと思います」と内藤先生。そのため、当クリニックでは「活性化リンパ球療法」と「樹状細胞ワクチン療法」を組み合わせた治療を多く行なっている。「がんの免疫細胞治療」は、抗がん剤や分子標的薬、放射線治療やハイパーサーミア等の治療と併用することで、相乗効果が認められている。それぞれの治療計画とスケジュールを合わせながら、効率的な投与タイミングを決定することで、さらなる治療効果が期待できる上に、重い副作用がないため、早期がから再発がんや進行がんなど、ステージを問わず対応することが可能だ。自分の細胞を使用するので、それぞれの症状や体の状態に適した治療プランをオーダーメイドで構築し、成分採血などよりよい治療計画を立てるためにも、主治医に相談の上、ぜひセカンドオピニオンを受けてみて欲しい。また、がんの早期発見のための検査として、高性能超音波検査+腫瘍マーカーを組み合わせた「スーペリア超音波ドック」や先制医療も実施。まずは気軽に問合わせてみよう。

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