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No.73 再生医療としての「免疫細胞治療」一人一人の個別化医療でがん治療

No.73再生医療としての「免疫細胞治療」一人一人の個別化医療でがん治療
財界九州 2025/3/20 九州の頼れる病院インタビュー
福岡メディカルクリニックは、がん免疫細胞医療機関である瀬田クリニック福岡を継承し、2018年瀬田クリニックグループの特定連携医療機関としてスタートした。瀬田クリニック福岡は、1999年に瀬田クリニック東京から始まったがん免疫細胞医療専門医療機関の一つとして、細胞加工施設(メディネット社)を併設し、2003年から治療を開始していた。
同グループのがん免疫細胞療法は、14年のiPS細胞などの再生細胞による細胞医療を安全に推進するための「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」施行により、自身の免疫細胞を体外で機能増強させた後、体内に免疫細胞として戻す相同利用(第3種再生医療)に分類された。
また同時に改正された「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確等に関する法律」で、治療に用いる細胞加工物「再生医療等製品」の企業による製造販売が許可された。同グループはこれに応じ、細胞加工施設を東京・品川に集約、全国のグループ医療機関から培養委託を受ける体制を構築した。
がん免疫細胞療法とは、人体に備わる「免疫機能の再生能力」に働き掛ける治療だ。体内でがん細胞を攻撃する免疫細胞を患者自身の血液から一部採取し、人工的に増強して体内に戻す。そのため副作用が少ない。同グループでは、役割の異なる免疫細胞による複数の療法を用いる。早期がんから進行がんまで適用される「アルファベータT(キラーT)細胞療法」をはじめ「NKT細胞療法」や「NK細胞療法」がある。キラーT細胞は、樹状細胞から精密に情報を受け取り、正確にがんを攻撃。NKT細とNK細胞は別のがん攻撃に有効だ。
内藤恵子院長は「『がんの免疫サイクル』のそれぞれの場面で重要となる細胞が異なる」と説明する。がんの免疫サイクルは、①がん細胞が壊れて放出されたがん抗原が血液中に流れる②がん抗原に反応した樹状細胞(白血球の一種)が貪どんしょく食処理③がん抗原の情報をキラーTリンパ球に伝達④リンパ球が活性化・増殖⑤がん細胞を攻撃し処理といった循環だが、どのサイクルに働き掛けるかを見極め、効果的な細胞を選択する必要がある。また「発がんの原因は複数の遺伝子異常の発生にあり、治療においてはこれらのバランスも必要」(内藤院長)だ。さらに「がんの情報をキラーTリンパ球に伝える『がん樹状細胞ワクチン療法』では、がん細胞の遺伝子解析で同定(分類)したネオアンチゲン(新がん抗原)を利用して作成することも可能になった。免疫細胞療法と他のがん治療の併用は相乗効果となり有効性を高める。免疫機能の再生能力を利用して、がん予防としての先制医療にも対応している」(同)という。同グループのがん免疫細胞療法は「臨床研究」としても登録されており、グループ患者数2万4000人、約20万件の培養実績(24年10月時点)を数える。再生医療の提供(治療)には、医療機関から再生医療等提供計画の厚生労働省への申請が必要であり、信頼できる医療機関への相談が、安心・安全な治療への第一歩となる。
以上、2022年にがん免疫サイクルや免疫細胞治療につて7回にわたって小コラムを書かせていただいた雑誌からの依頼でのインタビュー記事です。がん免疫における治療はさらに進化して選択肢は増えましたが、基本的は変わりません。如何にがんに対する免疫細胞の質と量を確保し、バランスを整えることで有効な治療となります。あくまでも当院の治療についてしか、ご説明をすることはできませんが、気になっている方はご相談いただきたいと思います。

2025年3月30日         福岡メディカルクリニック 内藤恵子

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