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MEDICAL TOPICS

No.7 AYA世代のがん、8割が女性、乳がん、子宮頸がんが増加

AYA世代のがん、8割が女性、乳がん、子宮頸がんが増加

 1)“AYA世代”のがん 8割近くが女性 診療・支援体制整備を  

(2019年10月20日  NHK WEB NEWSより抜粋)

10代後半から30代のAYA(Adolescent and Young Adult:思春期・若年成人:“あや“)世代と呼ばれる人たちのがんについて国立成育医療研究センターなどが分析したところ、ほかの世代とは異なり、がんと診断された人の8割近くが女性だと分かり、専門家はこの世代に応じた診療や支援の体制を整えることが必要だとしています。「AYA世代」は、患者数が少ないことから、学生や子育てをしている人が多いなどといったこの世代に応じた診療や支援の体制が十分整えられていないと指摘されています。

国立成育医療研究センターと国立がん研究センターは、おととしまでの2年間、全国800余りの医療機関を受診したAYA世代のがん患者について分析しました。その結果、この世代でがんと診断された人は5万7788人で、女性が4万4946人とおよそ78%を占めた一方、男性はおよそ22%にあたる1万2842人で、男性が過半数を占める上の世代での傾向とは異なっていました。
10代後半では男女の割合に差はありませんでしたが、20代と30代は女性が多く、全体の35%にあたる2万666人が、早期の子宮頸がんや乳がんでした。
国立成育医療研究センターの松本公一小児がんセンター長は「女性でがんになる人が多く、就職や結婚、子育てなどで忙しい人が多いなど、AYA世代の特徴に応じた診療や支援の体制を整える必要がある」と話しています。

2)国立がんセンター 院内がん登録小児・AYA世代がん統計

https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/1018

/index.html

AYA世代のがんは、25歳を過ぎると飛躍的に増加し、30歳から39歳で発症しているものが40歳未満のがん全体の約70%、AYA世代のがんに限ると約75%を占めていました。また、20歳以後のがんの症例の約80%が女性で、年齢に従って増加していくことが分かりました。AYA世代では、「甲状腺癌、その他の頭頸部癌、気管・気管支・肺の癌、乳癌、泌尿生殖器癌、消化管癌、その他及び部位不明の癌」に該当する「癌腫」と、SEERの「AYAがん分類」には該当する分類がない「変換不能例」が約80%を占めていました。(中略)「癌腫」のうち子宮頸部上皮内癌が最多で、次に乳房上皮内癌の順でした。したがって、25歳以降のがんの急激な増加は、女性における子宮頸癌と乳癌の増加によるものと考えられます。すなわち、AYA世代のがんは、25歳までとそれ以降で、病気の種類が大きく異なっているため、AYA世代のがん対策を考える際には、このような性別、年齢によるがんの種類の違いも考慮するべきと考えられます。(国立がん研究センター 2019年10月18日プレスリリースより抜粋)

福岡メディカルクリニックにおいてもAYA世代の方からのご相談は数年前よりも多くなっています。仕事や家事、育児に一生懸命な世代です。また、検診や人間ドックを受ける機会も中高年~高齢者に比べて極端に少ないと考えられ、早期発見が遅れがちとなります。

福岡メディカルクリニック予防医学部門では、乳がん、甲状腺がん、頸部の腫瘍について、高性能の超音波診断装置を導入し発見率を上げて検査を行っております。また、肝臓がん、膵臓がん、胆のうがんなど、市町村で行われる子宮がん検診、胃がん検診、大腸がん検診ではチェックされない部分のカバーを行っています。

特に乳がんは,メディカルトピックスNo.2に書いておりますが、マンモグラフィー(乳腺X線検査)だけでは、発見されにくいことが指摘されています。マンモグラフィー+乳腺エコー検査、もしくは後者単独でも有用です。また、当院では、さらに大部分の腫瘍が分泌するといわれる腫瘍マーカーを血液で測定することも同時に行って、がん発見率を上げています。

超音波検査は音波で検査を行う為、放射線被ばくはありません。妊娠中や妊娠の可能性がある初期の段階でも、安全に受診いただけます。検査技師も医師も女性で対応いたします。ご自分とご家族のために、どうぞお気軽にご相談ください。

 

福岡メディカルクリニック 内藤恵子

 

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