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No.85 免疫治療、効かぬ大腸がんに「突破口」 進入防ぐ仕組み解明ー京都大

No.85 免疫治療、効かぬ大腸がんに「突破口」 進入防ぐ仕組み解明ー京都大

2/9/2026 JIJI.COM  https://medical.jiji.com/news/61002

京都大の研究チームは9日までに、大腸がんと正常組織の境界部に多く存在するたんぱく質が、がんを攻撃する免疫細胞の進入を妨げていることを突き止めたと発表した。

他のがんと異なり、大腸がんではがん免疫療法が効かないケースが多かったが、このたんぱく質の働きを阻害する薬剤などを開発できれば、効果が向上する可能性が期待できるという。論文は英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。

大腸がんは国内で患者が最も多く、死亡者数も2番目に多い。免疫療法薬は肺がんや肝臓がんで高い治療効果を示すが、多くの大腸がんでは効果が低く、新たな治療法の開発が求められていた。

京大の中西祐貴助教らは、大腸がんの組織で遺伝子の働きを詳しく解析したところ、「トロンボスポンジン-2(THBS2)」と呼ばれるたんぱく質が、がんと正常組織の境界部分に多く存在し、免疫細胞の進入を妨げていたことが分かった。

そこで、THBS2をつくる遺伝子をなくしたマウスに大腸がんの細胞を移植したところ、通常のマウスに比べがんが小さくなっており、内部に多数の免疫細胞が入り込んでいることが確認された。

さらに、がん免疫療法で用いられる免疫細胞を活性化させる薬剤を投与したところ、がん細胞が縮小、消失し、大腸がんでも免疫療法が効く可能性が示された。

中西助教は「THBS2を阻害してがん免疫療法の効果を高める薬剤が開発できれば、大腸がんの新たな治療法の開発につながることが期待できる」と話している。(一部改変)

以上、また、がんの治療に必要な免疫機構の一つが解明されました。免疫療法薬はがんに反応する免疫細胞、主にキラーTリンパ球ががん細胞と反応する部位をブロックしているPD-1/PD-L1結合(ブレーキ)を機能させないようにする薬剤です。この薬剤が効かない理由の一つは、ブレーキを外してもリンパ球ががん組織に入らない、またはがん組織に入っていくリンパ球そのものがない(少ない)ということになります。前者の原因の一つが今回の報告です。後者の理由はリンパ球機能不全の状態を引き起こす抗がん剤や放射線などの副作用、または、がん細胞と反応する中で疲弊リンパ球が増えて機能しない状態になっていることが考えられます。瀬田クリニックグループで行うがん免疫細胞療法は必要な免疫細胞を機能と細胞数を体外で増加させ免疫反応を回復させるものです。細胞は活性化した状態になって投与されます。がんの治療は複雑な条件に対し複合的かつ効率的におこうことが必要と考えます。

2026年3月30日    福岡メディカルクリニック 内藤恵子

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