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メディカルトピックス

MEDICAL TOPICS

No.2 マンモグラフィーの「高濃度乳腺」ご存知ですか?

メディカルトピックスの今回は「高濃度乳房」についてです。

高濃度乳腺はマンモグラフィー受診者の約10%に見られ、日本人では欧米比べて高濃度乳腺の割合が高いと言われます。50歳以下では80%近くが高濃度乳腺であるとする報告もあります。若年、閉経前に多く、閉経後でもホルモ ン補充療法をしている方では、よく見られる所見です 。次のようなニュースが出ました。

「高濃度乳房」の通知義務化へ、米FDA
提供元: HealthDay News  公開日:2019/05/03
米食品医薬品局(FDA)は3月27日、乳がんスクリーニングに関する新ルール案を公表した。変更案では、高濃度乳房(デンスブレスト)の女性には、乳がんの罹患リスクが高い可能性を本人に伝えることが義務付けられる。また、マンモグラフィ施設の規制を強化し、FDAは、施設が基準を満たしていなければ、別の認定施設で再検査を受けられることを患者に通知する権限を持つようになるという。今回のルール変更の目的について、FDA長官のScott Gottlieb氏は「乳がんスクリーニングを時代に即したものに発展させ、乳房の健康管理について重要な決定を検討している患者に、より多くの情報を提供することを目指している」と述べている。FDA主席副長官のAmy Abernethy氏によると、乳腺組織の割合が高い高濃度乳房は乳がんのリスク因子であるだけでなく、マンモグラフィで撮影した画像が白くなるため乳がん病変が見つかりにくくなるとされる。「高濃度乳房の女性は、それが乳がんリスクや個人の健康状態に及ぼす影響について医師と話し合う必要がある。米国では40歳以上の女性の半数以上が高濃度乳房であることを考慮すると、乳がんリスクと関連する乳腺濃度などのリスク因子について、患者に正しい情報を提供できるよう支援することが重要だ」と同氏は説明している。しかし、専門家の一人で米マウントサイナイ・ヘルスシステム乳房イメージング部門長のLaurie Margolies氏は、米国女性の多くは既に自分の乳腺濃度について知らされていると指摘する。37州およびコロンビア特別地区では、乳腺濃度について患者に通知することが義務付けられており、今回の変更案はそれに追随するものだと話す。「Care Net ニュース 2019年5月3日(抜粋)」

つまり、このような高濃度乳房の方々はマンモグラフィーだけでは、すべての乳がんの発見が難しいということです。日本でも高濃度乳房であることを一般的には通知はされません。

マンモグラフィー検査だけの方は、さらに乳腺エコー(超音波)検査を追加するべきと思います。人間ドックなどでコースに入れる、または、市町村や会社で受けるマンモグラフィーのみの検査の方は、ぜひ、当院の超音波による乳腺検査【乳腺超音波ドック】をお勧めします。当院では一般検診では、見つけられないがんを見逃さないように、日本でもまだ数少ない高性能な超音波検査機器を導入し、個室にて女性超音波検査技師による検査を予約制で行います。PET検査やCT検査、マンモグラフィー検査と異なり、放射線被ばくもなく、妊婦さんでも安心です。

少しでも気になっている方はご相談ください。

福岡メディカルクリニック 内藤 恵子

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