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MEDICAL TOPICS

No.8 ゲノム検査、がんリスク検査、など がん検診に遺伝子診断

No.8 ゲノム検査、がんリスク検査、など がん検診に遺伝子診断

1)がんの分子診断と遺伝子診断の最高峰が合弁会社を設立

Beyond Health 2019年11月23日より抜粋

https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/news/19/00084/

がん診断技術のリーダー、米Exact Sciences社が、米Genomic Health社との合弁会社を設立した。「今回の合弁により、がん診断学の最高峰の知見を結集し、医療プロバイダーや患者に先進的な検診を提供できるようになる。」(中略)Exact Sciences社は、分子診断分野でがんの早期発見と防止を目指してきた実績があり、侵襲性のない、結腸直腸がんの分子スクリーニング技術は特許を取得している。Genomic Health社は臨床と遺伝子学のビッグデータを用いて、診断から治療の選択と経過観察までを一貫して行う遺伝子検査の世界的リーダーだ。新たな合弁会社で「Cologuard」と「Oncotype DX」という二大がん診断ブランドが合体し、さらに強力なプラットフォームを形成して成長を拡大する。

がんの過剰診断と過剰処置は近年の医療における、大きな課題の一つである。がんに対し、遺伝子レベルの診断に基づく最適な治療法を選択できる。(抜粋)

2)ゲノム配列を利用して非侵襲的ながん検診を実現するLucenceが20億円超を調達

TechCrunch Japan トピックス 2019年11月20日より抜粋

https://jp.techcrunch.com/2019/11/20/2019-11-19-lucence-raises-20-million-series-a-for-its-non-invasive-cancer-screening-technology/

非侵襲的ながん検診技術を開発しているゲノム医学のスタートアップLucence Diagnosticsが、世界最大の民間総合ヘルスケアグループの一つであるIHH Healthcareが2000万ドル(約22億円)を調達した。この資金はLucenceの研究施設の規模拡大と人員増員および、アジアと北米地区で同社製品の商用化を進め、より多くの患者が利用できるようにすることに充当される。資金はまた、2つの有望な治験をサポートする。ひとつはこの技術の、末期がん患者への有効な感応性にフォーカスし、他は肺がんや大腸がん、乳がん、すい臓がんなどいくつかのタイプのがんの早期発見への有効性の評価だ。Lucenceは現在、早期発見の評価のために10万名を対象とする調査を設計している。Lucenceのテストは現在、東南アジアと香港の医師が利用しているが、今後は北米と東アジアにも広げる計画だ。シンガポールに本社があるLucenceは、「世界初で唯一の血液の遺伝子配列テストにより、1回のテストでがん関連の遺伝子の突然変異と癌を起こすウィルスの両方を検出する」。14種のがんの兆候を検査でき、Liquid HALLMARKはこれまで、アジアの1000名の患者に利用された。(中略)

ゲノム配列を利用するがん検診を開発しているのは、他にSanomics、Prenetics、Guardant、Grailなどがいる。特徴はゲノムの特定部分の変異を調べて癌に結びつく突然変異などを見つけることにある。同社はそのテストを「スイス製アーミーナイフ」と呼んでいる。それは、がんの検診と診断と処置と選別と監視に利用できるからだ。「液体生検は、処置の精密な選択とより安価なケアによって癌の処置を画期的に改善した。」と述べている。(抜粋)

今回の話題は医療に関した研究・企業に関する世界的動向をピックアップしました。日本ではまだ展開されていないのですが、大きな期待ができる話です。

福岡メディカルクリニックでは遺伝子検査などによるがんリスク検査、がんの早期診断、そして、がんの個別(個人的)で精密(遺伝子レベル検査)な医療を目的として、種々のご相談を提供しています。トピックス中の「Oncotype DX」、Guardantは国内では一部の施設のみ実施されています。また、国立がんセンター研究所でも公的保険を適用した検査ができます。当クリニックでは臨床研究として保存されている手術検体で癌を遺伝子レベルで調べるP5がん遺伝子検査を行っています。

未だ、血液で治療に関連するすべてを検査することは不可能ですが、リスク検査は可能です。皆様に知っていただきたいのが、血液や唾液を使ったがんスクリーニング(リスク)検査です。日頃、 人間ドックやがん検診を受けてきているという方、若年(AYA世代)で職場の健康診断しか受けていない方、子育てや自営業で定期検査を受けていない、さらにはがんを予測し早期に対応したい方などに受けて頂きたいと思います。検査を受けられる方の健康状態の背景やご希望により、どのような検査がよいかをご相談のうえ選択いたします。

検査結果によってはより精密な検査をご説明しご提示いたします。大学病院を含め総合病院とも連携をしており、ご紹介も致します。

免疫細胞治療専門医療機関でなぜ?と思われるかもしれません。それは多くのがん患者さんが、このクリニックにたどり着いた経緯を伺い、そこで何故、検査を受けなかった?どうして早く、相談に来れなかったのか?を考えるからです。乳がんやすい臓がんの検査はいつされていますか?ライフステージのどの段階からでも誰でも気軽に、がんリスクから治療までのアプローチができるようにしたいと考えるからです。また、これらのゲノムや遺伝子変化を調べることは、今後のより良い治療につながっていきます。「スイス製アーミーナイフ」!?なんにでも使える!

福岡メディカルクリニックのがん免疫細胞治療は、当初より一人ずつがんを調べてそれに合わせた治療を行ってきました。がん検査も個別に精密に行います。(個別化精密医療 ”パーソナライズド プレシジョン メディシン“)

がん予防(遺伝的な素因検査→予測→予防的生活)・早期発見・早期治療も、個別に行うことができると考えます。国や市町村が行う対策型検診は集団としては効果があるのでしょう。しかし皆様の背景(遺伝や環境)は「集団」で片付けられないと思います。検診が始まった時とは状況が異なっています。

がん予防に関しては当院では免疫機能や自己免疫などの背景を確認し、必要に応じて先制医療として対応できます。

色々ご相談いただきたいと思います。

No.9(次号)にはリスクから診断検査など遺伝子検査について説明いたします。

福岡メディカルクリニック 内藤恵子

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